白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
クロちゃんが浮かれて
姫凪ちゃんとの愛を語る度に
胸は張り裂けそうなのに
比例する様に
二人の秘密の影が濃く濃くなって
行くようで
愛されれば愛される程
キミの中の俺が深く深く
刻まれて行く気がして
…ヤバいね、病んでんのかって
岩ちゃんに殴られるヤツ。
「クロちゃん素直過ぎ
顔あっかいよー?
あ、俺新幹線の時間あるから
もう行くね」
「おい、駅まで送る…」
「良いよ
姫凪ちゃん寝てるし
タクシーで行くからさ」
頭冷やしながら帰らないと。
帰ってからのが大変なんだ
どうやってナナに話そう
なんて言って謝ろう
そのへんの事をユックリ一人で…
「おれも駅行くから乗っていけば?」
「いや、悪いから…」
そうユックリ一人で
計画を立て…
「乗りなよ及川サン」
「…ハイ」
いや"ハイ"じゃないっ!
及川さんの一人で頭を冷やす計画は
「行くよ、及川サン
ちょっと話そうよ…ね?」
別の冷気に凍らされる感じデスカ?