白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
「お邪魔しました。
クロちゃんお世話になっちゃったね
……姫凪ちゃんは?
まだ寝てるの?」
「いや、起きてンだけど
体調悪いみたいで
なかなかベットから
出て来ねぇの
今日仕事休みだから良いけど
病院も休みなんだよなァ
救急連れて行った方が
良いと思う?
なァ、どう思うよ研磨」
「眠いだけじゃない?」
きっと悪いのは体調じゃないけど
ましてや眠さが原因の訳ないけど
「クロちゃんが昨日
激しくし過ぎたんじゃないのかい?
本当エッチなんだから」
言えないよね…
「は、はァ!?
オイカーくんなんで知って…
聞こえてた!?」
「カマかけただけだよ
マジで抱き潰してたなんてね
人をソファーに追いやっといてさ」
俺のせいだ、なんて。
申し訳ないってのもあるけど
それより
二人の秘密に
俺を意識して
普通に出来ない姫凪ちゃんに
心臓が切なくも跳ねるんだ
「そんなに激しくは
ヤッてないですぅ!」
「昼間もヤッたし?」
「そうそう…って!オイカーくん!!」