白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
でも、さ
そんな顔して
俺は悪くないと繰り返し
自分を責めて
全部抱え込もうとしてる
キミを見たら…もう、ダメだよ。
忘れる?
全部?
そんな事…
「忘れられたら、嫌だ…
忘れられなくなってよ」
させないよ、絶対。
『及川…さん!?』
姫凪ちゃんを引き寄せ
押し倒し唇を重ね
舌を絡ませユックリ吸い上げる
さっきは止まれたのにね
駄目だね俺は
ジタバタする身体も
拒否を全面に押し出す仕草に
劣情はさっきより割増で
指も足もキミを
堕とす為に動く
「…忘れてみなよ?
こんなエッチな反応しといて
出来ると思えないけど、さ」
クタリとソファーの上
力の抜けた身体を離し
糸を引く唇を拭い
「続きはいつか
クロちゃんが居ないときに
ユックリね…?
ほら戻りなよベットで
クロちゃんが待ってるよ
オヤスミ、姫凪」
フラフラする身体を引き起こして
背中を押す
まだ呆然とする小さな背中を
抱き締めたい
壁一枚の所で犯したら
今すぐに手に入れられる…?