白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第1章 キミと俺のハジマリ
『岩ちゃん?彼女さんですか?』
「違う違う!同居人!
及川さんが洗濯と掃除
岩ちゃんがご飯とアイロン掛けと
及川さんを起こす係!」
『一人で起きましょうよ…
何歳ですか…』
そんな俺を見てか
契約が成立してか分からないけど
姫凪ちゃんの表情が
フワリと緩んだ
「クロちゃんと一緒だよ!
てゆっか、そんな顔出来るんだ
そっちのが姫凪ちゃんらしい
似合ってるよ、笑い顔」
そんな一瞬がなんだか嬉しくて
仕事仕様にしてない
ストンと降りた柔らかい髪の毛に触れて
俺もニコリと微笑んだ
『またそんな軽口を…
彼女に怒られますよ…
及川さんの彼女って
本当に大変そうですね』
まぁ、当たり前のリアクションで
らしいと言えばらしいんだけど
なーんだろうね?
モヤモヤしちゃうんだ。