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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


『なんか身体が冷えちゃって
眠れなくて…
ホットミルク飲もうかなって…』

小さい手で
可愛いカップを包んで
モジモジしながら応える姿に
少し疼く悪い虫

「クロちゃんと寝てて
身体冷えちゃうって
どんなカッコしてたんだか」

クスリと笑って手を伸ばすと
大きく身体を揺らして
距離を取りながら
真っ赤になる姫凪ちゃん

「"聞こえてた!?"とか
思ってるでしょ?
"あんなに声我慢したのに"って」

イタズラに笑いかけて

「エッチ」

開いた距離を埋めて
耳を擽る様に声を落とすと
見た事ないくらい
恥ずかしそうな顔して涙ぐむ

ヤバい…反応が楽し過ぎる…

「こっちの声はクロちゃんに
聞こえるかな?試してみるかい?」

悪ノリした手は頭の後ろまで伸びて

「シーッ、だよ?」

グッと力を込めてしまう

『及川さんっ
本当こんな事止め…ァッツッ!!』

怯えた姫凪ちゃんが
さっきより勢い良く身体を離した
その時、熱いミルクのはいったカップも
大きく揺れて中身が姫凪ちゃんの
指に噛み付いた
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