白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第1章 キミと俺のハジマリ
恐る恐る口を塞いでた
手を退けると
『止め…て…及川…さん
ゴメンナサイ
私…戻って来る部屋…間違え…て…』
震えた声が俺に届く
「いや!俺こそ!
寝ぼけて彼女かと…!
と、とりあえず俺部屋出るから
服戻して…
本当にごめんっ!」
クロちゃんは寝てそうだし
必死に声を抑えて
姫凪ちゃんから離れ
部屋から飛び出す
ヤバイ、ヤバイよ!
まじでこれはシャレになんない!
いやでも、最後までヤッてないし
キスもしてない…
いやいや!そんな問題じゃない
俺のバカ~…何やってんのさー…
酔いの残る頭は
混乱と後悔でガンガンしてる
姫凪ちゃん…大丈夫…
じゃないよね…
男嫌いって言ってたし
クロちゃんへの罪悪感やばいだろうし…
俺の事恨むだけなら
まだマシなんだけど…
きっとああいう子は
そんな事しないよね……