白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第1章 キミと俺のハジマリ
『はい!』
やっと戻った笑顔に
少しチリッとした胸
「ねぇ、姫凪ちゃーん…」
嫌われようが
別にどうでも良いのに
『なんですか
冗談は好きじゃない…ですけど…』
この冷たい声は
何故か胸が痛くなる
「なんでもないよ。
仕事はチャントするから
ヨロシクね」
『はい…』
さっきの笑顔を引き出せないのが
なんかチョット
ほんのチョット悔しいとか
へんなの。
会社に着くと
俺とクロちゃんは
課長や部長に挨拶へ
姫凪ちゃんは自分のデスクに
お久しぶりの顔に
挨拶しながらも
チラチラと目線は
姫凪ちゃんに行ってしまう
「オイカーくーん?
ウチの部のアイドルに
手出したら
総スカンですよー?」