第1章 キミと俺のハジマリ

それクロちゃんが言う？！
って、そんな大人気ない
ツッコミはしないけど

「及川さんは
本社（ココ）の社員じゃないもーん
支店の社員が
口説いてもイケナイ恋には
ならないかもじゃん？」

チョットは意地悪言っても
良いと思うんだよね

なんて事を考えながら
ニヤニヤとクロちゃんを
からかってると

「そんなんわけないだろ
アイドルの恋愛には
どの業界も厳しいって
相場決まってんだからなァ！
な！赤葦！」

「俺に振らないで下さいよ
及川さんも布施さんばっかり見て
わざわざ宮城から来た時間
無駄に使わず仕事して下さい」

フラッと入って来た黒髪に
サラッとお説教されてしまった

「かっわいくない！
クロちゃんの後輩だっけ！？」