第1章 キミと俺のハジマリ

もちろん冗談だし
来るとも思ってないけど

『だ、だから！
そういう事は私以外の人に
言ってください！
黒尾さん、助けて…』

これこれ、この反応が
なんか病みつきになるって言うか

「オモシロイ子だね
及川さんのペットにしたくなってきた
今度お土産に首輪買って来てあげるよ」

弄りたくなっちゃう
姫凪ちゃんだけじゃなくて

「もう俺が付けてますぅ
なァ？姫凪」

「へぇ？どこに？
探していいかい？
ね、姫凪？」

「及川！？」

こっちもね。

「クロちゃん必死過ぎ
大丈夫だよ、オイカーさん
こう見えて良い人なんだからさ」

クスクスと笑いを漏らして
姫凪ちゃんから離れて
クロちゃんの肩を叩いて戯れる