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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


『おはようござい…ま…す?』

「あ、姫凪おはよう。
コーヒーちょうだい
朝動くの慣れてないから、眠い」

その人影は
私の声で立ち上がり
グッタリと凭れ掛かって来た

『研磨くん…じゃなかった…
孤爪さん!人の目がありますし
離れて下さい!
それに、私は資料の整理があるので
お茶でしたら他の方に…』

件の昨夜私達が汚したベットの持ち主
その人だ。

「…嫌。姫凪のコーヒーが良い。
てゆっか、来てからクロがおれに
疲れてるなら応接室で寝れば?とか
異様に気を遣ってくれるんだけど…
姫凪、理由分かる?」

『…え!?いや…分か…らな…』

研磨くんは猫みたいな目で
私をジッと見つめ
コソコソと囁いて来る

鉄朗ー!なんでそんな分かりやすい事を?!
てゆっかスグ謝るんじゃなかったの?!

慌てて視線を泳がせ鉄朗を探すと
書類とにらめっこしながら
及川さんと何か話してて
とても助けを求められる状況じゃない
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