白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
まだ荒くオスのオーラを纏う鉄朗が
甘い声で耳を嬲る
『てつ、ろ…』
「コラコラ指抜けなくなるから
力抜きさいね?
…そんなに良かったですかァ?
すんげートロトロな顔して…」
私の匂いと鉄朗の匂いが
混ざり合って濡れた指が
肌に触れる感覚で
『…う…ん…気持ちよかった
鉄朗…チュー…して…』
「!!?
そういう顔されると
またぶっ飛ぶから!
そろそろ手加減覚えてクダサイ!!」
『…嫌なの?鉄朗…』
「まさか…。
愛してる、姫凪」
意識に奥に響く甘い口づけと声で
また軽く達して
ベットにグッタリと身体を預けて
落ちていくまぶたに意識ごと委ねて…
『冷た…』
冷たい?
そうか…イッパイ流れちゃったのかな
研磨くんのベットなのに
…研磨くんのベット!!!
サーッと、血の気が引く脳みそが
『…あ、シーツ…
どうしよ、洗わなきゃ…
コインパーキング…行かなきゃ…』
私の身体に動けと命令して来る