白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第1章 キミと俺のハジマリ
「欲しいのかい?」
『全然…』
いや、絶対ウソだね。
メッチャ見てるし
「貢物だけど
良かったらどうぞ?
及川さんは可愛い子には
優しいんだよ~」
『…!!』
ほら、オヤツ貰った仔犬みたいじゃん。
『ありがとう御座います…』
すごい速さで唐揚げを口へ放り込み
ムグムグ食べながら
目を細めてる
美味そうに飯食う子は好きだし
食べてる顔が可愛い子は
「この世の春みたいな顔するね
そんな一気に食べなくても
返せなんか言わないのに
ほら、唇の横付いてるよ」
『んぐ…』
うん、嫌いじゃないな。
「ジッとして?
取ってあげる」
こんなサービスもアリって思うくらいね
姫凪ちゃんの口元に手を伸ばすと
『大丈夫です
自分で拭きますから』
大きく引かれた身体
紙ナプキンに伸びる手