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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


いつか愛想尽かされると思いつつ

『は、歯磨き!
虫歯になるよ!
あ、あと…えっと…髪の毛も
チャント乾かさないと…』

"心の準備が"なんて言葉が似合う程
オジョウサンでもないのに
鉄朗の身体を押し返してしまう

一瞬止まった身体に
ソワソワして
"ゴメン、大丈夫"と言うより早く

「デザート食ってからで良い…
姫凪、おいで?
キス、してぇ…」

甘く耳を融かす声
落ちて来る唇

「お前から俺と同じ匂いすんの
ヤッパリ最高に上がる…
髪の毛の先まで
全部俺の匂いだ…
姫凪…好き…
もっとキスしていいか?」

耳に頬にユックリ下がっては
軽く啄む様に置かれるキスを
顔を上げて受け入れていると

「…唇には姫凪からシテ?
仕事頑張ったご褒美」

『…ええ!?』

まさかのココで反撃!?
目を閉じてキスを待つ顔が
見開いた目イッパイに映る
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