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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


「聞こえねぇ…
お前抱っこして寝るって身体が
決めちゃったんですぅ
嫌がるならヤラねぇし
我慢すっから、な?
帰るとか冷たい事言わないでクダサイ」

バカね。
帰る気なんてとっくに消えてるよ
言って欲しかったの
その甘えた声で

「一緒に寝て?
お前が隣に居ないの寂しいじゃん」

私を必要だって。

『…うん。
ご飯用意するから
お風呂どうぞ…』

ドキドキを必死に抑えて
シャワーの終わった鉄朗に
お夜食を出す
髪の毛の降りた鉄朗も
ダラけた格好でご飯を食べる鉄朗も
全部私だけのだって思うだけで
色々な欲が後から後から湧いて来る

…け、ど!

「ごっそーさん!
あー!美味かった!
では…デザート…んがっ!なんだ?!」

『ま、待って…!!』

げっ、またやっちゃった!
止めちゃったよ、私のバカ!
期待してたくせに寸前で
緊張してジタバタするくせは
昔から直らない
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