白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
『な、なんでもない!!
鉄朗悪い顔しないで!』
「なんでもないなら
一緒に寝ても問題ないなァ?
よーし、張り切ってオイカーくんを
俺の部屋に運んで来る!」
『…ちょ…!』
「シーッ」
慌てる私に
イタズラに色っぽ過ぎる笑みを浮かべて
寝室に及川さんを運ぶ鉄朗
『鉄朗は本気だ。
本気で一緒に…寝る…つもりだ
駄目だ…絶対我慢できない…私が…
も~…ダメって言ったの私なのに
研磨くんのベットなのにぃ…!』
キッチンの中を
グルグル回りながら
頭の中の煩悩と戦ってる私に
「たーだいまァ
あ、飯作ってるんだよな?
食ってから寝る
温めてて?シャワーだけ浴びて来る」
部屋から戻った鉄朗が戯れて来る
抱き締められる熱も
耳にかかる少しアルコールの混ざった息も
「シャワーより
姫凪抱いてる方が疲れそ…
後ちょっと~…」
甘えた声と同時に
付けられた首筋へのキスマークに
私の淫らな欲は今にも溢れそうで
『…鉄朗…私ヤッパリ…』
マテなんか出来る気しないよ
後ちょっとなんて、嫌だよ?