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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


「姫凪は研磨に
気ぃ使いすぎ~
好きなんですかァ!?
旅行行っても研磨の土産を
真っ先に選ぶし…」

私の声に眉間にこれでもか!と
皺を寄せた鉄朗が
カプリと耳に噛み付いてくる

『こらこら…
研磨くんにまで妬かないの。
絶対ナイって分かってるでしょ?
ほら、及川さん運ばなきゃ、ね?
鉄朗も疲れてるんだから
お風呂入って寝ないと…』

噛まれた耳に上がりそうになった
甘い声を必死に抑えながら
鉄朗を押し返すと

「でもさー…
泥酔オイカーくんを
リビングに放置は可哀想過ぎんだろ?
木兎じゃないんだからさ」

大きな溜息を吐いて
担いだ及川さんをチラリと見る

こういう優しい所が
鉄朗の良い所だよね
そんな所に私は思いっきり
絆されて…って!
今はそんな事思い出してる場合じゃなくて。

研磨くんの部屋を使わずに
及川さんを無事に止める方法を
考えなきゃだよね! 
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