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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第3章 消せない昔、消えない今(前)


そう、昨日の夜
全ては

『…鉄朗?』

「おー、開けて~
手が塞がってんだ…」

鉄朗のこの声から始まった

予定より少し早い帰宅に
かけ巡る驚きと喜び

しかも手が塞がってるって…

『え!?まさかお土産?!』

酔った鉄朗の定番
お寿司か私の大好きな
甘い物!?

言葉では遠慮しつつも

『ケーキ…か、な…?!』

声を弾ませてドアを開けたそこには

「ただいま…はい、土産…デス」

鉄朗と見た事ある、と言うか
昼間見たばかりの
苦手なあの人

「スマン…宿が無くて
今日からしばらく
ここに泊める事に…」

泊まる?今日もからしばらく?
って事は…
今日もじゃん!
てか、出て来ちゃった!
バレてるとはいえ
気まずさしかない!

『…や、やだ!無理!
私、帰る!』

「待て!姫凪!
大丈夫だ!グロッキーだから
起きやしねぇって!
俺も飲んじまって送れねぇから
帰るとか言うな!」

取り乱す私以上に
慌てて逃げ道を塞ぐ鉄朗
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