白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
「…姫凪、おは…よ?」
次の日の朝、目覚めると
いつも俺より遅く起きる姫凪は
隣に居なくて
『鉄朗、おはよう。
シャワー浴びて来たら?
ご飯作っとくから』
身支度をスッカリ整えた姿で
研磨の部屋のドアから顔を覗かせ
『及川さんもついでに
起こして来てくれる?
あの人もお風呂まだでしょ?』
淡々と話して
背中を向けた
ビジネスモードにしては
スイッチ入るの早くね?
せっかく甘いモーニングキスで
起こそうと思ってただけに
朝日の中元気フル充電な
テツロークンは少し不満気に
俺を見上げてる
チラリと時計を見ると
まだカナリ早い
と、なれば…だ。
「おーい、姫凪ちゃーん
昨日やり過ぎたから
怒ってんですかァ?
おはようのチューなかったんですけどォ?」