白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
『…あ、シーツ…
どうしよ、洗わなきゃ…
コインパーキング…行かなきゃ…』
やっと我に返ったと思いきや
寝ぼけて夢現を彷徨ってる姫凪が
身体を少し動かしては
トスンッとベッドに沈む
「はいはい。
パーキングにこんなの持って行ったら
確実にキミは犯されますカラ。
俺がしっかり洗っとく
安心して寝てなさいよ」
器用にシーツだけ抜き取って
ベットの下に落とし
フワフワしてる姫凪の背中を
鼓動と同じ速さで叩いて
「明日オイカーくんが起きる前に
起こすから。
お風呂入ろうな?
それまではユックリ寝ろ
オヤスミ、姫凪」
オヤスミのキスを送る
返事はなかったけど
どこか幸せそうに眠りに付いた姫凪に
安心して俺も目を閉じる
明日も当たり前に朝が来て
当たり前に暮れていくんだと
思ってた。