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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


浮かれてたのが
自分だけなのが悔しくて
止めないとダメなのに
それは出来ない
なら、せめて
隠さなきゃダメなのに

「姫凪ちゃんも
何か要る?
ついでだから何か買ってあげる
お弁当のお礼だよ
駅前のコンビニに買いに行くから
そこまで送るよ」

『…!?』

些細な言葉に浮かれてしまう

「尻尾見えそうな顔して
可愛いね、キミは
何が食べたいの?
そう言えば俺たちには
ちょくちょく食べ物とか
差し入れしてくれてたけど
キミはずっと資料整理で
コーヒーも飲んでなかったでしょ
おいで?なんでも買ってあげるから」

クスリと微笑む及川さんに
跳ねる気持ちに混ざる

『(買ってもらえるのが
嬉しいんじゃなくて
気にかけてくれるのが
嬉しいのに…)』

少しの不満

こういう時、可愛い女の子なら…

「ん?どうしたの?
お腹空いてない?」

『…別に…普通です、けど…』

こんな無愛想な返し方しないよね…
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