• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


慌ただしい私の頭に響く
どこか素っ気ない
及川さんの声

『は、はい…分かりました…』

「よろしく」

ショボンと下を向き
落ちていく気持ち

冗談…か…
どこからどこまでが?

家に来たりするのも
深い意味なんか
ホントは何もないのかな

それなら私が強引に行くのは
逆効果なんじゃ…

シュルシュル萎んでいく
今朝までの威勢

コーヒーにため息を吐きかけ
及川さんとクロの居る
会議室へ運ぶ

「こりゃ今日、昼飯食いに行く
時間なんかねぇんじゃね?」

「そうだね…思ってるより
厳しい状況だし…」

重い空気の二人の側に
ソッとコーヒーを置いて
出ようとすると

「まぁ、昼は
姫凪ちゃんのお弁当があるから
皆なんとかなるんじゃない?
ね?姫凪ちゃん」

及川さんが私の足を止める

『え?』

「さっき持ってたの
お弁当でしょ?
張り切って作って来てくれたみたいだし
少し買い足してくれば
余裕で皆お腹膨れるじゃん」

『そう…ですね…』
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp