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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


「姫凪の匂い落ち着く…」

耳に落ちる低く甘い声に揺れた肩
”またそんな事する”
そう言って
離れようとしたのと同時に

「朝から見せつけないでよ
イチャつくなら
コソコソしてよね」

背中にぶつかる及川さんの声

『お、及川さん!?
これは違うくて!』

「お、おう!そうだぞ
オイカーくん
これは単なるスキンシップ…!」

慌ててお互い身体を離して
”ね!”と頷き合うと

「ハイハイ、分かった
ほら、あんまり可愛い顔したら
及川さんも抱きしめちゃうよ?」

ニコニコといつもの笑顔を貼り付けて
私の頭を撫で
少しだけ距離を縮めて来る

『だ、抱きしめ!?』

それはもう是非とも!
じゃ、なくて!
それは昼休みに…でも、なくて!

あぁ、もう!煩悩退散ーー!

「…そんなテンパらなくても
大丈夫、冗談だよ
ほら、クロちゃんにコーヒー淹れるんでしょ?
ついでに俺にも頂戴
なんか頭がスッキリしないから
濃いやつお願い」
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