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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


ズッシリ重いお弁当を
持って会社に向かうと

「おはよう、姫凪」

クロと入り口で鉢合わせた

『おはよう。
…って、顔色悪くない?』

なんだか疲れた顔してるクロを見上げると

「あの後、結局木兎に捕まって
中々帰れなくてさ
あの体力バカが
潰れねぇし飯も食わねぇし…
酒とツマミで過ごしたのに
俺は朝飯食う暇もねぇ…
そりゃ顔色も悪くなるって…」

ゲンナリした顔で
愚痴るクロに

『私が先に帰ったから
帰りにくくなったとか?
いつも送る、とか言って
上手く抜け出すのに
出来なかったもんね……
そうだ!給湯室にお饅頭残ってたんじゃない?
お茶と一緒に持っていってあげるから
元気出して?』

ニコリと笑いかけると

「…別の意味で
元気になりそうな顔
しないでクダサイ
…寝ぼけてる事にして
許せ…姫凪…可愛すぎ~…」

遠くにあった顔がグンと近くなり
肩がギュッと抱かれる
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