白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
手土産に持たせても
まだ余裕のある材料達の前
グッと背筋を伸ばし
携帯に手を掛け
[材料、まだ残ってるので
明日お弁当作っていきます
一緒にお昼どうですか?]
及川さんに送るLINE
さすがにすぐ既読がつくわけ…
[もちろん]
付いたー!
しかも返事も一瞬だった!
[たのしみにしてるよ、姫凪ちゃん
今日のご飯も美味しかった]
[また明日も楽しみにしてる]
連続で入って来る文字達に
ドキドキはMAX
送った自分を褒めつつ
材料を見ながら
明日のお弁当のオカズを考える
『及川さん…何が好きかな…
明日はもっと…
私の好きが伝わると…良い、な』
いつもより早く起きて
作ったお弁当は…
『お花見…か!』
色々詰め込みた過ぎて
量すっごくなったし!
これ全部食べたら
及川さん絶対お腹壊すよね…
今からでも
入れるオカズを削って
詰め直し…てる時間はない!
仕方ない。
残ったら、また持って帰って貰おうか。