白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
「泥酔オイカーくんを
リビングに放置は可哀想過ぎんだろ?
木兎じゃないんだからさ」
さすがにこっちの手違いで
宿(しか)ナシにさせてしまった手前
雑魚寝は申し訳なさ過ぎるし
起きた後が怖い。
『…だから私が帰って
鉄朗の部屋に寝かせたら…と…』
「…それだ!
俺らの部屋にオイカーくん寝かせて
俺らが研磨の部屋に寝れば良くね?
いくら研磨も俺や姫凪が
寝たくらいで文句言わねぇって!」
ポンッと手を叩くと
『わ、私はダメでしょ!
それに…一緒に…寝たら…』
ボンッと真っ赤になる姫凪
オヤオヤオヤ?
「んー?一緒に寝たらなんですかァ?」
『な、なんでもない!!
鉄朗悪い顔しないで!』
「なんでもないなら
一緒に寝ても問題ないなァ?
よーし、張り切ってオイカーくんを
俺の部屋に運んで来る!」