白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
「あ、姫凪ちゃん
手伝う…」
「及川サン、仕事の話したいから
ここに居てね
赤葦もクロも」
「…分かった」
孤爪ちゃんの行動が
わざとなのかは分からないけど
姫凪ちゃんが
また、一人ため息とか
ついてるんじゃないかと思うと
落ち着かなかった
「オイカーくん」
「あぁ、分かってる…」
打ち合わせの中
何度か姫凪ちゃんが
コーヒーや資料を運んで来るけど
その姿や笑顔は
いつもと変わらなくて
より一層愛しさは募って行った
「今日はこの辺にしない?
久々に残業要らなそうだしさ」
「…そうだなァ。
じゃあ、続きは明日にすっか」
定時少し前
久々にスムーズに解散が決まり
皆それぞれ片付けに取り掛かる
「オイカーくんこの後は…」
「岩ちゃんと飯食うよ
姫凪ちゃんも誘ってるけど
忙しくて忘れられてるかもね
クロちゃんは?」
もしかして
乱入する気じゃ…。