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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


俺の不安を他所に

「研磨に呼ばれてる。
どうせ副業の手伝いだろ
シッカリ特別手当
ふんだくってきますぅ
心配しなくても
邪魔はしねぇって」

クロちゃんは
いつも通りの食えない笑顔で答える

でもその笑顔は何か痛くて

「あ、そう…。
なんか、ごめん」

俺は喉に声を張り付かせた

「…ヘンな気使うなって。
別れたのはオイカーくんのせいじゃない
きっかけは確かに
オイカーくんだけど
俺は姫凪が好きな事は
変わらなかった
まぁ、多少荒っぽくしたりはしたけど
時間が忘れさせてくれる
そう思ってた
…でも、姫凪が別れを選んだ
俺に愛されるより
別れを取った…それだけだ」

そう言ってまた笑い

「ただ、俺はまだ未練タラタラで
泣かせたら
全力で慰めて今度こそ
退かねぇから!
あんまチンタラしてんなよ!」

「うん、分かった…
ありがとう…」

「礼言う所じゃねぇよ」

俺の背中を叩いて去って行った
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