白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第7章 新たな幕開け
プイッと背けられた顔は
期待度ゲキ薄だけど
「ざーんねん!
まぁ、今は良いよそれで」
待ってなよ、お姫様。
今にその表情を変えてあげる
俺にドキドキさせてあげる
痛みなんか
最初からなかったみたいに
笑わせてあげるから、ね。
遠慮する姫凪ちゃんから
お盆を奪い取り
部屋に戻り
「コーヒーどーぞー」
チームのメンバーに
コーヒーを配る
「及川さんが淹れたんですか?」
「嫌そうにしないで、アカーシくん!」
「スイマセン、女好きが移りそうで…」
「キミん所の先輩よりは
マシだと思うけどな…」
『赤葦さん、安心して下さい
私の手柄を横取りされただけですから』
「…なら、良かった。
いただきます」
いつも通りの空気が流れてる
「姫凪ちゃーん
俺にもコーヒー!
オイカーくんじゃなくて
姫凪ちゃんが運んでね!」
それはクロちゃんも例外じゃない。