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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第7章 新たな幕開け


頭も心も
全部全部

あの子に持って行かれてるんだからさ。

俺の言葉に一瞬だけ
悲しそうに顔を歪め

「そうかよ
せいぜい頑張んな」

またヘラヘラ笑って去っていった

頑張るよ
頑張るしかないさ

あの子を幸せにしなきゃ
キミに顔向けも出来やしないもんね

「姫凪ちゃーん!
一緒に戻ろう!
ほら、それ運んであげる」

給湯室に戻り
チーム分のコーヒーを乗せた
お盆を持った姫凪ちゃんに
声を掛ける

『驚かせないでください!
これくらい持てますし!』

「良いから良いから!
そういう時は
素直にありがとう、だよ」

『及川さんに借りを作ると
ロクな事がないから嫌です』

「酷いね!!
でも大丈夫、好きな子には
甘々なんだよ、及川さんは!」

俺から溢れる"好き"に
複雑そうにも
迷惑そうにも見える笑みを浮かべる
姫凪ちゃん

「照れてる?」

『ぜんっっぜん!』
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