第7章 新たな幕開け

でも

「うわぁ、腹立つわぁ…
姫凪にオイカーくんだけは
やめとけって
釘さしとかねぇと…」

「それでも好きにさせるよ
気持ちには抗えないってのは
一番分かってるじゃん？」

諦める気はサラサラない。

欲しいんだ、あの子が。
笑わせたいんだ、あの子を。

クロちゃんの隣にいた時より
幸せだって。
俺の隣が幸せだって

言わせたいんだよ。

「…ホント、ムカつく。
邪魔はしねぇけど
泣かせたらぶっ飛ばす。
もう泣かないように
身を引いたんだからな、俺は！
他の男に泣かせされるくらいなら
もう一回猛アタックして
より戻すかんな！！」

最後は少しオチャラケてたけど
きっと色々本心で
きっとまだまだ姫凪ちゃんが
大好きで堪らないのが
伝わってきて
胸が痛い

二人の縒りを戻すのに
協力するのが
正解なのかとも過ぎったりするんだけど

「泣かせないよ
幸せにするのは、俺だから」

もう戻れないよね