第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

それがまさかの

『あ、当たり前でしょ！
私の旦那様が選んでくれた
指輪してるんだから！』

「そ、ソウデスネ…」

幸せのブーメランで返ってくる

『顔真っ赤だよ？』

「うっせぇ！
ほら飯、食うぞ！めっちゃ食って
幸せ気分のまんま
寝たい！！」

『はいはい』

こんな幸せで良いのかって
思うくらい
甘くてフワフワした時間を過ごし

『鉄朗…
私のあの部屋、近いうちに
引き払って
一緒に住みたいって言ったら
どうですか？』

ベットの中で
抱き合いながら
将来の話

「え！？まじ！？
嬉しいしかない！
良いのか？
初めて一人暮らしした部屋で
愛着も結構あるって
言ってたじゃん？」

そう。
頑なに同棲は拒否られてたから
眠りかけてた頭が
一気に飛び起きた

『うん…なんか
こうして鉄朗に抱かれて
寝る毎日って
凄い幸せだなって思って…
その、会社にも報告するって
思ったら…なんか欲張りになっちゃった』