白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
『鉄朗??』
「そりゃこの料理は美味いし
豪華だけどさ
俺は姫凪が
俺の為に作ってくれた飯のが
絶対美味いと思う。
それをずっと食える方が
幸せだけどなァ」
何も考えず
ただ思った事を口にしただけだったのに
『え?』
「だから
オマエの料理毎日食べれる方が
幸せだ…って…」
『ソレって…』
「あ~!今のナシ!
なにシレッと!!」
プロポーズみたいに
なってんじゃんよ!
俺の計画では
こうもっとムード満点にだなァ!
『え…ナシ、なの?』
「いや、ナシではないけども!!
あ~…クッソ…!
あんだけ考えてたのに
俺のバーカバーカ…!」
いや、正確には
考えても考えても
正解が出なくて
困ってた、だけど
こうも簡単に
言ってしまったら
悩んでた時間も
なんだったんだ、的な?
豪華な部屋
立派な料理
雰囲気だけは満点の中
自己採点ゼロ点男だけが
頭を抱えて項垂れてる