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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


並んだ料理は
普段食べないような
高級そうなラインナップだし
残すのは勿体ない
ホッとしたら
体力使い果たした事を思い出して
腹も飯を待ってる

『そうだね
私もお腹すいて来たし
食べようか』

姫凪もそれは同じみたいで
ありがたく料理に手を付けた

「…んまっ!
やばくね?肉うまっ!」

『ほんと!凄い柔らかい!
あ、こっちの魚も凄い良い味付けだよ!』

「まじ!?
…ホントだ、うんまァ!
ホテルの食事でこんな感動するとは
思ってなかった…」

予想以上の美味しさに
箸が進む

そんな中

『…この味、幸せだけど
知りたくなかったかも…
今後のご飯のハードル上がっちゃう…』

ポツリと漏れた姫凪の声

「はぁ?そんな事
気にしてんのかァ?」

『だって…お祝いとか、さ
気合い入れて作っても
この味出せるとは思えない…』

少し落ち込んで見えた姫凪の頬を

「なーに言ってんだ、バーカ」

むにっと摘んで箸を置く
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