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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


さすがに身体の限界を心配したのか
姫凪が俺から
大きく距離を取る

ホント想像通り可愛くて
想像以上に愛おしい

「分かりましたァ
スグ戻るから
飲み物でも頼んで
待ってなさい
腹減ってるなら
飯でも食おうぜ
この際思いっきり
甘えさせて貰おうぜ」

素直にバスルームに向かう俺に
少し意外そうな顔しながらも
空腹も喉の乾きも
指摘されて感じだしたのか
メニューを手に取った

「…チャント持ってる、よな…」

散らばった私物を隅に片付けるフリして
出来上がったばかりの
指輪の入った
小さな箱の存在を確認する

人の財力に頼った
シュチュエーションではあるけど
プロポーズするには
バッチリだ

汗や絡みついたアレコレを
洗い流しながら
大きく深呼吸

こういうとき
及川くんなら
サラッと言えるんだろうな、とか
木兎なら
知らず知らずキュンとさせる言葉を
見つけ出して言うんだろな、とか
考えても仕方ない事ばかり浮かんで
肝心のセリフが思い浮かばない
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