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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「お前…なんか
逞しくなったと言うか
意地悪になったよな…」

ホッとして
頬を抓ると

『意地悪は嫌い?』

なんて抓られた頬を膨らませる
年より幼く見える表情は
慣れ親しんだソレで

「嫌いなんて言うと思いますかァ?
どんな姫凪でも好きですよ
せっかくこんな豪華な部屋に
泊まれんだし
ルームツアーでもしながら
この部屋に慣れようか?」

俺もやっといつもの調子を取り戻す

『そうだね!
ねぇ、見て鉄朗!
研磨くんの部屋より凄いテレビがある!
お風呂も凄そうだよ!』

そんな俺の手を取り
やっと部屋の中へ足を踏み入れる二人

なにもかもハイグレードで
これに慣れたら後々
大変なんじゃねぇか、とか
ちょっと不安になりかけた時

『分不相応だけど
鉄朗とココに泊まれるの
幸せだなぁ…』

姫凪がギュゥと
しがみついて来た

「おいおい、ルームツアーは?」

部屋の真ん中らへんで足を止めたまま
抱きついて離れない姫凪
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