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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


見つめた目が俺の声で揺れて
困った様に眉毛が下がる

分かってる
分かってるよ

クロちゃんと揉めたくないのも
素直になれなくて
意地はってるだけなのも

全部全部
俺には分かってる…よ

でも、さ。

「俺にしなよ、姫凪。
気持ちなんて
時間が変えてくれる…
キミの気持ちも
クロちゃんの気持ちも、ね」

分からないフリして
攫いたい。
キミを笑顔にするのが
俺であればって
本気で思っちゃう。

撫でた頭に
ビクリと揺れた肩を
ギュッと抱き寄せると
慌てた様に胸を押し返してくる

逃げないで
今だけは
今だけは…俺に抱かれてろよ

離そうとしない俺に

「変わらねぇよ
いや、変わったとしても
俺は何度でも
姫凪を好きになるし
何度でも姫凪を
好きにさせる
オマエの出る幕じゃねぇんだよ」

痺れを切らした様に
話しかけてくるクロちゃん

必死に声を抑えてるけど
向かってくる視線は
ビリビリと鋭い
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