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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


もちろん交わした約束があるからだけど。
その約束の為だ、って言ってしまえば
簡単な話なんだけど

なんでかな

「自分勝手だね、キミは。
こんな男止めなよ姫凪
俺は何を犠牲にしても
キミだけは泣かせないよ」

それじゃダメな気がして

「そこまでにしとけよ、及川…」

「こっちのセリフだよ」

伸びて来た手を掴んで捻る
苦痛を顔に出すクロちゃんと
それを見て
不安そうにしてる姫凪ちゃん

俺に肩を抱かれた時より
キミの心が揺れてるのが分かる

伝わる
クロちゃんが心配だって。
痛いな…
とっくに諦めてたはずの感情なのに
沸々湧き出てて止まらない

「姫凪ちゃんは
やっぱり渡さない。
諦めるなんて嫌だね」

「なんだと…?!」

「痛い目に合わないと分からない?
本当に世話が焼けるね、キミは…」

世話がやけるのは
お互い様だよね
こんな事したって
なにも変わらないのにさ
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