第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

進む車の中
一応の作戦をと、話し合う中

「イイ感じになってたら
やる必要ないよね？」

「…そうね…見せつけられるのも
シャクだし…」

俺とハナちゃんは
勝手に良い雰囲気になってる、に
一票であまり乗り気では無かったんだけど

「イイ感じに？あるわけない
多分姫凪が意地張って
クロが焦りまくって
無理矢理連れ込んで
ヤッちまうか、的な
空気出しながら苛ついてるよ」

孤爪チャンは自信満々に
言い放つ

「連れ込むって…いくらなんでも
そこまでガキじゃないでしょ」

「だよね？黒尾くん
彼女の事
凄い大事にしてるし
無理矢理とか…」

「…まだまだ甘いね
クロの事わかってないよ
クロは冷静そうに見えるけど
ガキだし余裕なんか
微塵もなくなるんだよ
…姫凪の事になるとね」

何かを思い出したのか
苦笑いを浮かべて

「まぁ、二人の好きな様に
突っかかれば良いよ
下手に演技しようなんて
思わない方が上手く行く」

作戦会議を強制終了させた