第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

作戦とはとても言えない
雑過ぎる発言にアングリと
口を開けて固まる二人

「なに？
必死にフォローするつもりだった？」

「いや、普通するでしょ
姫凪ちゃんガッツリ
勘違いしてるわけだし…」

「分かってないね、姫凪の事
フォローされて
真実を話された所で
クロが自分に隠して
お見合いをした事実は変わらないし
素直になれないに決まってる」

携帯に視線を戻して

「頑固な姫凪を
素直にさせるには
取られたくないって
必死に思わせた方が良いんだよ
それはクロも同じだしね
まぁ、及川サンも
色々モヤモヤしただろうし
思いっきりやっちゃえば？
痛めつけられるくらいが
クロには丁度良いよ
おれに内緒で
下手な計画進めたバツ」

少し不機嫌に言い放った

小さい子が仲間外れにされて
拗ねてる様にも見えるけど
それは地雷っぽいから
言わないでおこう

さっき敵に回したくないって
思った所だし、ね。