• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


冷ややかな声に
噛みしめる唇

「それとも…諦めるって言うまで
痛めつけられたい?」

冷笑に言い返そうとしたけど
息が上手く吸えなくて
声は出ない
悔しさでどうにかなりそうな
俺の耳に

「やめて!」

悲鳴にも似た声が届いた

姫凪…じゃない

「…なにしてるの!?
友達なんでしょ!?
なのに、酷い!」

なんでここに
ハナちゃんが、居るんだ?

俺に駆け寄る小さな体
涙が浮かぶ目で
心配そうに見上げてくるハナちゃんが

「大丈夫…じゃないよね
痛そう…手当てするから
一緒に行こう?」

俺の手を握る

「おい、待て…
俺には…」
「…私のほうが、黒尾くんが…好き!」

振り払おうとした刹那
重なった声と密着する身体

「孤爪さんに聞いた
ここに居るって
最後のチャンスだ、って…
だから…来たの」

研磨?
なんで研磨かここで出て来るんだ?
アイツももしかして
敵になったのか?
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp