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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


立てた爪が食い込んで痛い
届かないかもと過る不安が苦い

「自分勝手だね、キミは。
こんな男止めなよ姫凪
俺は何を犠牲にしても
キミだけは泣かせないよ」

約束をした事も
全てなかったように
いけしゃあしゃあと
姫凪を口説く言葉を
吐き出す喉を
掻っ切ってやりたくなる

「そこまでにしとけよ、及川…」

胸元に伸びる手が止められ

「こっちのセリフだよ」

グッと力を入れて捻られる

苦痛に歪む顔が

「痛い目に合わないと分からない?
本当に世話が焼けるね、キミは…」

みぞおちにめり込む
オイカーくんの膝で更に歪む

「及川…テメェ…」

反撃しようにも
片手は止められてるし
みぞおちのダメージも結構深刻だ。

それを見越したように
もう一発みぞおちに膝から
痛みが与えられた

くの字に折れた身体
でも腕を掴まれてるから
倒れ混む事も出来ない

「ねぇ、諦めるって言ったら?
幸い次の相手は居るんだしさ
今から戻れば?
あの子、待ってるんじゃない?」
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