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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「え?」

『ハナさんのお父さんと
何かあったんでしょ?
そうじゃないかな、って
思って…る』

誰かに聞いた?…わけないか。
オイカーくんとは接触してないし
じゃあ、自分で考えて?

なんにしても
分かってくれてるなら
きっと話も早い…と
胸をなでおろすなんて

『分かってても嫌なの!
なんで、言ってくれなかったの?!
なんで…嘘付いたのよ…!
約束したじゃない!
鉄朗のバカ!
…信じてた…のに!』

甘かった。

大きな目から
溢れる涙
俺を睨みつける瞳の色は
俺への失望を色濃く映してて

「姫凪、聞いてくれ
それには訳が…」

『もう…ヤダ…』

俺の声は心に届きそうにない

『もう隠し事はしないって
約束したばっかりじゃない…』

悲嘆にくれた声は
俺に弁解の余地を与えてくれそうにない
でも俺も引き下がるわけには行かない

「良いから聞けよ!
チャント説明するから!」
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