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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


姫凪の手を握り
公園から
車を停めてるパーキングまで
引っ張って行こうと
力を込める

『説明なんて…』

"聞いても一緒だ"
"納得出来ない"と、言いたげな唇

こうなった姫凪は
頑固なんだ。

ここまで計算してたんだとしたら
哀川さんやってくれるぜ。

公園の真ん中に建てられた
時計を見ると
タイムリミットは確実に迫ってて
俺の余裕を奪っていく

こうなったら
無理矢理にでも
姫凪を連れ込んで
説得を…と乱暴で物騒な方に
動き出した思考を

「…なんだ、俺が割り込む隙あるじゃん」

不吉な発言に似合わない
甘い声が遮った

「オイカーくん!?
なんで?研磨は?」

「孤爪ちゃんが社員動かせば
俺まで走り回る意味ないし
コッチに来たってわけ。
もしかしたら最後にして
最大のチャンス…ってね?」

意味深な笑みを浮かべて

「…姫凪ちゃん
そんなに辛いなら
やっぱり俺にしなよ」

俺から姫凪を引き離す
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