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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「クロ、車使いなよ
おれと及川サンは
別の場所探してあげるから」

「え?」

「どーせソコに行ってたら
他を探す時間ないんでしょ?
他に思い当たるなら
そこには、おれと及川サンで
探すから。
早く行きなって」

研磨にしては
気が効きすぎてる発言に
しばらく固まる頭と身体

歩くの大嫌いな研磨が
車を貸すってのも
ビックリだし

「仕方ないね
俺にも責任がないわけじゃないし
手伝ってあげるから
行ってきなよ、クロちゃん
孤爪ちゃんタクシー代は
そっち持ちね」

オイカーくんと研磨が
行動をともにするのも
違和感しかない

でもそれは全て
現実で

「「動きなよ、クロ(ちゃん)
モタモタしてる暇ないよ」」

心強い味方のおかげで
薄かった希望が
少しだけ濃い光を放った

「悪ぃな、じゃあ…行く。
他の場所は…」

なにかにメモを…と
背広を探る俺の背中を

「LINEして」

「クロちゃんアナログ過ぎ」

二人は笑って押した
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