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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「姫凪の事だから
家には帰ってないと思う
きっとクロが追いかけて
来てくれるんじゃって思って
まだ外に居るよ」

研磨が自信ありげに言う

「…確かに
帰ってない可能性は高いね
でも何処に行ったか、ってのまでは…
どこかない?
二人の思い出の場所とか」

思い出の?
そんなのあり過ぎて…
もしかして…いや、まさか…

「心当たりあるんだね?
じゃあソコに行くしかないんじゃない?」

俺の頭に思い浮かんだのは
母校の音駒高校
と、行ってもその近くの公園なんだけど。
学校帰りそこで
意味なくダベったりしてた
特別な思い出なんかないけど
俺らには大切な場所で
大人になってからも
デート終わりに
なんとなく寄ったりして
なにするでもない時間を過ごしたりしてた

ただ…

ソコに行って違ったら
もう別の場所を探すのはキツい
三時間というのは
実に絶妙なリミットだ

改めて哀川さんの狡猾さに
唇を噛む
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