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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


うるせぇ、うるせぇ!
まだ終わってない!

「姫凪!」

俺を信じてくれ
俺はお前以外
愛してないって
何度も伝えただろ?
俺はお前を…

『…お邪魔しました
失礼します』

裏切ったりしない…

「物分りの良い娘で
助かるよ
君にはもっと良い人が
現れるから
頑張りなさい」

上機嫌の哀川さんを
無視して姫凪の背中が
遠くなる

どういう事だ?
なんで姫凪だけが来た?
オイカーくんは?
裏切ったのか?

姫凪、俺達は
今度こそ本当に
終わってしまうのか…?

「さて、賭けは無事に終わった事だし
若い二人に任せて
私は帰るとしよう
上に取った部屋のキーだ。
好きに使ってくれて良い」

生々しく差し出された
カードキー
立ち上がる哀川さんを

「ま…待って下さい!」

絞り出した声で引き止める

「何か?」

「後…少し…
せめて今日一日だけ
待ってください…
姫凪は話したら
きっと分かってくれる」
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