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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


俺の声に勝ち誇った笑みを見せ

「良いだろう
ひとり勝ちしても面白くないからな
ただ、三時間…かな」

「三時間?!
そんな…どこに行ったかも分からないのに…」

「どうにかしたまえよ
絆の力とかで
では、三時間後にまた」

短過ぎる期限を言い残して
去っていった

「クソ…!まじかよ…
三時間って…」

ガタン、と乱暴に椅子に腰掛けると

「…ごめんね、黒尾くん…」

ずっと黙ってたハナちゃんが
震えた声を零した

「あ、悪ぃ…ハナちゃん
てゆっか、ハナちゃんが
悪いわけじゃねぇって…
こっちこそゴメンな。
親父さんと友人が
争ってるのなんか
見たくねぇよな」

居ることをスッカリ忘れてしまってた事に
慌てて頭を下げると

「…あの…ホントに行くの?」

予想外の言葉が頭に降ってきた

一瞬理解できなくて
黙っていると

「…行かないで、黒尾くん…
私じゃ駄目?」

切ない目で俺を見つめるハナちゃん
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