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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


『うん…一緒に居て…』 

しがみついて来た
姫凪をベットに運び
添い寝しながら髪を撫でる
抱き潰す事も考えたけど

『…こうして居たい』

姫凪の言葉に踏み止まる

明日全てが終わって帰ったら
思いっきり抱こう
そう心に決めて
姫凪が眠りに落ちるまで
俺は隣を埋め続けた

姫凪が寝てから
数時間
もう起きる様子はない

帰って俺も寝て
明日に備えなきゃなんねぇのに
姫凪の側を離れたくなくて
眠る姫凪の唇に
何度もキスを落とす

日付を跨ぎかけた時計を見て
やっと起き上がり
静かに姫凪の部屋を後にした

冷たい夜風が肌を冷やして
眠気を奪っていく

憂鬱だ。
賭けで見合いするなんて…な。

ハナちゃんは
どうしているだろうか
哀川さんにはバレていないだろうか
俺は俺らは
勝てるんだろうか…

ソワソワして
冷える肌とは裏腹に
早く脈打ち熱くなっていく心臓
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