白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第2章 幸せの時間
その姿を目を凝らして観察する
表情、声色
視線に至るまで細かく…って。
これは研磨と長く居るから
付いたクセみたいなモンだから
誰彼構わず
チェック入れたりしてるわけじゃねぇデスヨ
もちろん
「ゴメンゴメン
あんまりにも
イタズラしそうなお手手だったから
噛み付いとかなきゃって
思っちゃったんですぅ~
(それ以上したら
噛み付くだけじゃ済まないぜ?)」
姫凪に近付くヤツは別だけど。
観察の結果
オイカーくんは完全にシロ。
からかいたいだけで
姫凪に気があるわけじゃないと
判断した俺の脳みそは
それ以上突っかかる気を抑えて
和やかなまま
昼食を終え仕事に意識を向かわせた