第1章 キミと俺のハジマリ

別になんとなくだったけど
そう聞かれちゃったらね？

「まぁ、ちょっと？」

と、コクリと水で喉を潤しながら頷く俺を

「そうかァ…そう見えちゃうとか
照れますねェ…

なーんてな
ウチの会社は
社内恋愛禁止ですよー？

あ、俺Bランチね。
コッチはAランチ
オイカーくんは？」

軽く躱して注文を通す

「あ、じゃあ俺は…
Aランチ？」

うまく流されたけど
気にする事もないか。
隠してようが
付き合って無かろうが
俺には関係ないしね。

その後、姫凪ちゃんは
俺とクロちゃんの
会話に割り込む事なく
たまに相槌を打っては
Aランチを食べすすめてる

本当になーんか地味な子。
やっぱりこの子と
クロちゃんが、なんて事ないよね
クロちゃんって
派手で甘え上手そうな子が
好きそうだし。